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山上 絹代
- 2019年1月20日
- 2 分
【コラム】大寒の室礼
大寒の室礼 1月20日、本日は二十四節気の「大寒」。 長野は文字通り、寒さ極まる雪の日です。 小寒から立春までを 「寒の内」 といいます。前回の小寒から15日目が大寒、それから15日目が立春。まさにど真ん中。小寒から立春までが 「寒の内」 です。 また凍り豆腐や寒天、味噌などの 「寒じこみ」 に最もよい時期とされています。 そこで、今回の大寒の室礼は、「寒仕込み」 をテーマに材料に寒天と凍り豆腐を色がないものなので使いましょう。キッチンの戸棚の隅に賞味期限の切れた凍み豆腐や寒天かあれば、最後のステージに上げてあげましょう! まずは、赤いお盆や御膳を用意します。 あるもので大丈夫。 黒いお盆なら、赤い和紙の上に白い和紙を重ね春が顔を出し始めていることを想像させます。 赤い御膳などなら、白い和紙だけで良いでしょう。お酒の瓶があれば、それも寒仕込みを象徴し、白か赤の小皿にお米を盛るのもお酒の見立てになります。 そして、大寒の文字を書いてしつらえれば出来上がり。和紙の葉書などに書いても素敵です白い和紙に二文字、凛として心も改まります。勿論色紙やお軸にして
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山上 絹代
- 2019年1月6日
- 2 分
【コラム】小寒の室礼
明けましておめでとうございます。 2019年、本年もどうかよろしくお願い申しあげます。 二十四節気の23番目が「小寒」です。冬至から小寒、小寒から大寒へ、寒さがこれからピークに達し、そして春を迎える。本格的な冬の寒さに入ることから、「寒の入り」とも言って、「寒中見舞い」を出し始めるのもこの頃です。 「寒中見舞い」は、友人知人を気遣うために出す手紙。喪中の為年賀状が出せなかった場合や年賀寿王の返事として出す場合が多いのですが、小寒を迎えたこの日より遅くならないよう出しましょう。 メールでもできる挨拶ですが、年に一度は自筆くのも「心配り」になります。 小寒の頃、仕事は始めとなり(七日)、お正月で贅沢三昧だった胃袋をリセットするのが、七草粥」です。 「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」言えますか? それぞれ縁起物であり、冬至の時食す小豆粥と同じく、内臓をいたわる食事です。日本人の食の意識は、絶えず「清め、払い」を繰り返します。 その知恵は受け継がれ食べ過ぎたり、胃が重い時、熱い白湯(はくとう、お湯)をゆっくり飲むと、不思議
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山上 絹代
- 2018年12月22日
- 2 分
【コラム】冬至の室礼
冬至の室礼 本日、12月22日は『冬至』。 昼間の日照時間が短くなり、太陽の力が弱まります。しかし冬至を境にまた再び蘇ります。このことを「一陽来復」といいます。冬至祭として、世界中で太陽の復活を祝います。中国思想の言葉に、「陰極まれば、陽に転ず」とあり、日照時間が少なく運気が下がり詰めた陰の気の冬至は、それを境にまた再び復活して運気が上がり始め、陽の気に戻るとされました。 もうすぐクリスマスですが、クリスマスも冬至と関係が深いのです。古代のミトラ教は太陽神として冬至祭が行われ、後に登場したキリストの降臨が太陽の復活と結びついたようです。伝承には、このように習合しながら、今に残っているものが多いのです。 「冬至」=「一陽来復」=「復活の日」太陽の復活を願う復活祭をテーマにしつらえます。 以下「三つの材料」 【小豆】 この日に小豆粥を食べる風習は、中国から日本に伝わりました。小豆の色は赤いので「悪霊を払う力」とされ、寒い季節に弱まった「内臓を復活」させようとしたのでしょう。 【かぼちゃ】 また冬至にかぼちゃを食べる「冬至かぼちゃ=小豆とかぼちゃを煮る
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山上 絹代
- 2018年12月7日
- 2 分
【コラム】大雪の室礼
大雪の室礼 二十四節気も春から冬になり、12月7日から10日までの間が 『大雪』 です。 *「たいせつ」と読みます。 この時期は寒さも極まり、雪がたくさん降ります。実際には正月明けに積もりますが、七十二候では、この期間を「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる))といい、天地の気が塞がれ冬と成ることとします。 このように、小雪、大雪と続き、冬至に至り、冬が極まります。今風に言えば、超寒い季節が来て、1月から少しずつ春に近づく頃をいうのです。 それは毎年繰り返し、1年も毎日を繰り返しての日々。つまりは、私たちの毎日は循環しながら、updateし続けているのです。繰り返しながら、進化するのです。 さて、今回の室礼は『大雪』を『大切』と置き換えて、日々の繰り返しの中の冬を考えてみました。 人生の中の繰り返し起きる苦しい時期が冬としたら、その冬は何のためにあるのでしょう?誰にも会いたくないほど苦しい時、どこにも居場所がないそんな時、じっと自分を見つめるその「塞がれた空間」が冬であるとしたら?愛する友や家族がその冬の中のいたとしたら?声に出さない応援をしましょう。
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山上 絹代
- 2018年11月7日
- 2 分
【コラム】立冬の室礼
冬至と秋分の間にあるのが立冬です。 まだまだ紅葉はこれからが見頃ですが、暦の上では、秋が極まり、冬となります。この日から、立春の前日までが 「冬」 です。 さて、「立冬の室礼」 にはどのような『キーワード』 があるでしょう。見立てに「必要なキーワード」を探してみましょう。 まずは、「寒さ」「雪」「静」「我慢」 から、達磨の木彫り像に見立て、その後ろに白い雪景色の羽織を配します。帯を長い冬に見立て、新しい春を予感させる華やかな柄を選びます。 書は「立冬」、句は「立冬の俳句」冬に入る暮らしさえぎる 白襖(しろふすま) この室礼の大意は、秋の紅葉の盛りに、これから訪れる冬への身の引き締まる心構えと、白い襖の向こうにある春への期待を達磨や白い羽織で表し、帯で新しい春の訪れを待つ思いを重ねます。 来るべき冬への覚悟を表します。長野や東北の女性には、雪の中の暮らしには厳しい作業や家事がたくさんあります。だからこそ春が待ち遠しいのです。 日本の四季をあなたの感性で表現できるのが室礼です。あなたの空間演出で、家族や友人だけでなく、ご自分自身も「季節を感じ取れる日
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山上 絹代
- 2018年10月23日
- 3 分
【コラム】霜降の室礼
10月23日は二十四節気の霜降(そうこう)。 七十二候でも「霜始降花」(霜降り始める)山里では霜によって草木や作物が枯れないよう警戒する時期です。 霜は冷気で地面が白くなる状態。また、この頃は楓や蔦の紅葉が色鮮やかに秋の山を彩ります。これを「山装う」(やまよそおう)といい、日本の秋が深まる様子の代表的な言の葉です。 日本の二十四節気は、自然に寄り添い暮らした我ら先祖たちの知恵ある遺産です。 その知恵を空間に生かし、茶の湯の文化に昇華したのが、利休の茶道です。 室礼にも利休居士(りきゅうこじ)の精神性が受け継がれています。「利休七則」にある「夏は涼しく、冬は暖かく」は当たり前のことのようですが、空間演出に於いても基本となります。 「花は野にある様に生け」というのも本質を追求する深い意味があります。お茶の世界は室礼に於いても同様に、自然に逆らわず、自然に寄り添う暮らしの文化はすなわち、「日々是好日」(にちにちこれこうじつ)。 *この意味は下記の映画の中にその意味を示す言葉が出てきます。探してみましょう。 そこで今回は、今月公開中の映画をご紹介いたしま
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山上 絹代
- 2018年10月7日
- 1 分
【コラム】寒露の室礼
旧暦の9月上旬頃、新暦10月8日、9日頃を 『寒露』 といい、この頃になると、野草に宿る冷たい露が霜に変わります。 台風による長雨が明け、秋晴れの日が続くようになるころ、野山は晩秋の彩りを濃くし朝晩に寒さを感じます。「秋の日はつるべ落とし」 という言葉も、日が短くなり、太陽があっという間に沈んでしまうことから言います。 「山装う(やまよそおう)」 という言の葉も、山の紅葉(こうよう)が寒さで色付き始める様を指します。 そこで、「寒露の室礼」は、山の紅葉を梅もどきで表わし、籠に活けます。 籠はインドネシアのロンボク島の籠を使い、地震や津波で大変だった島に想いを寄せて、しつらえました。 活けた花は梅もどき。オレンジ色の実が秋の紅葉を表わし、器の中のビー玉を寒露の露に見立てまた。 これから来る冬に想いを馳せて。 ロンボクの丸い籠は月にも見立てられ、梅もどきの下に兎をちょこんと置いて十三夜の月と兎に仕上げました。 あなたの寒露の室礼は、なにを使い、なにを祈るのでしょうか?10月の寒露と月のテーマを自分なりに表現してみましょう。 【室礼(しつらい)とは、3
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山上 絹代
- 2018年9月23日
- 2 分
【コラム】秋分の室礼
秋分の室礼 さて、昼と夜がほぼ同じ長さになる今日を「秋分の日」ということ、知っていましたか?または、「秋の彼岸」とこの時期を呼びます。ボーっとしていたら、チコちゃんに叱られるから、少し学んでみましょう! 今年の秋分は本日、9月23日(日曜)で、毎年祝日になる23日前後となります。この日にお墓詣りするのは、ご先祖を敬う祝日だからです。 最近クイズでよくでるのが、「おはぎとぼた餅」。どちらも同じものなのに、春は牡丹の花にちなみ「ぼた餅」、秋には萩の花が小豆の豆ににていることから「おはぎ」と言います。「秋分」「秋の彼岸」「ご先祖」「中秋の名月」「おはぎ」この言の葉がテーマになります。 日本人の言葉の繊細さが感じられますね。そして、「寒さ暑さも彼岸まで」の言葉通り、朝晩の寒さを感じられ、そろそろ冬物の衣料を取り出したくなります。 室礼は秋分の日の24日が「中秋の名月」なので、今回のお道具は「月と兎」を使います。 月の墨絵、山上紘山作を掛けます。その前に、白磁の丸い花器を月にみたて、野山の花を活けます。左手前に兎の置物(この兎は昭和の作家の作品)を置いて、
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