室礼ギャラリー
《季節の室礼》
二月の室礼
節分が終わった次の日には、お多福のお面で春が来たことをそして帯で旧暦の正月を表し、一年が始まる長い月日を表します。手前には赤と金の和紙を一升枡に入れ、中に豆菓子を盛ります。
また、その中には鬼のべぐ盃を置き、寒さが小さくなった様を表し、春が来た喜びをしつらえます。
三月の室礼
女の子の長い一生を帯に託し、添い遂げることを願う親心を表します。ここで、男雛は向かって右側つまり背面を北にした時に左上位となり、関西ではこのように飾ります。
一方、関東では向かって左側に座し、右上位となります。
五月の室礼
額に鯉のぼりの手ぬぐい、小机の上には桃太郎の人形。男の子が元気に育つことを祈ります。下に置いた鬼瓦は男の子の出世(人の上に置く物)を表し、鬼が家を守るように願います。
下に敷いた板は何十年と回っていた水車の板。家が代々永く続くようにと思いを込めます。
八月の室礼
お盆には蓮(ハス)の花などが題材の絵を掛け、ご先祖さまをお迎えします台座には、真菰(まこも)の代わりに簾(すだれ)を敷きます。スイカやナスきゅうりトマトなどの夏野菜を盛り、手前には仏さまに豊穣を感謝する合掌の形のアジアの造形を置きます。
横には散華を散らし、金のマルイ敷物が象徴的に成熟と家族が集まるお盆を意味します。
九月の室礼
9月のテーマは月と菊。月は願いの満願を表し、重陽の節句の長生きの象徴となります。
月の絵を背景に俳句や和歌を添え、長生きを表します。また菊の帯を長く垂らし、長命を願います。手前の飾りは「鋏菊」(はさみぎく)といい、日本の和菓子です。
食べるというよりはお祝いの飾りとしてしつらえます。和菓子の最高の伝統技術が楽しめる室礼です。
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《二十四節気の室礼》
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