【コラム】八十八夜の室礼

May 2, 2018

五月のコラム「八十八夜」

 

「♪〜夏も近づく八十八夜(はちじゅうはちや)〜」

 

 

 日本人なら誰でも口ずさめる歌八十八夜。

 

 日本には暦日(れきじつ)といって、二十四節気や五節句(ごせっく)の他に、雑節(ざっせつ)という暦で定められた特別な暦日があります。

 

 八十八夜はその雑節(ざっせつ)の一つです。

季節の移り変わりをより的確につかむために設けられた特別な日です。

 

 二十四節気の立春(りっしゅん)から88日目を八十八夜(はちじゅうはちや)といいます。

春から夏に移り変わる節目の日、夏の準備を始める日でもあり、縁起のいい日といわれます。

 

 

 農家では八十八夜を過ぎれば、初夏の頃に降りる霜=晩霜(ばんそう)も終わり、気候も安定してくることから、種まき、や茶摘みなど「農作業開始の基準」としています。

 

 今年は5月2日(水曜)です。

 

 

 ところで、立春から、88日目を八十八「夜」と言いますが、どうして「夜」にしたのでしょう?

 

 それには事情?があるのです。

日本では明治5年(1872年)に改暦が行われ、それまでは月の満ち欠けを基準に考える「太陰歴」が使われてきましたが、「改暦」に寄って、「太陽歴・グレゴリオ暦」という暦になりました。

 

 しかし、雑節は明治以前から月の満ち欠けを基準としていたため「立春から88回の夜」と考えたようです。

 

 日本は月が好きなのでしょう。月の歌も沢山あります。

 

 

 さて、いち早く芽吹いた茶葉を収穫して作ったお茶を「新茶・一番茶」といいます。

後で摘まれるお茶より栄養価が高いといわれ、そのため「新茶を飲むと病気にならない」とか、「八十八夜に積まれたお茶を飲むと長生きする」などと伝説化されたようです。

 

 ちなみに、「新茶」と「一番茶」は呼び方が違うだけで、同じものです。

 

お茶好きなお年寄りの「カテキン効果の証明」は、これからも「長寿大国日本」の年齢を高くしてゆくでしょう。

 

 

 今は、世界的にお茶ブーム。ニューヨークのマンハッタンに京都の「一保堂」が店を出し、アートの盛んなブルックリンのダンボ地区(ブルックリン橋の横)には、お茶カフェができたとか?

 

 NYからの便りは、日本を刺激してくれます。

それだけに、私たちも知っていないと、ニューヨーカーたちに「自分の国の文化を知らないの?」と皮肉られるかも?

 

 珈琲も美味しいけど、お茶も緑茶からほうじ茶まで、入れ方、飲み方様々です。

五月は新緑の季節。

午後のおやつに柏餅。緑茶の爽やかさが引き立ちます。

夜のデザートならほうじ茶にすれば安眠できます。

 

 

 八十八夜のお茶話、いかがでしたか?

 

 次回は「立夏」夏は来ぬ。五節句の登場。室礼は「端午の室礼」です。

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