【コラム】「衣替え」「芒種」の室礼

June 1, 2017

 

「衣替え」「芒種」


六月一日、制服のある学校や企業などでは、衣替えを行います。

私は毎年この日の室礼に、紫陽花(あじさい)使って
「衣替え」の見立てをします。


 

さてその意味は?


 

紫陽花は土の成分によって花の色が変わります。

花言葉も「心がわり」です。


ですから、衣服が春から夏へ変わるこの日に紫陽花の花を
しつらえて、衣替えに見立てるのです。

 

 

この時期の紫陽花の色や種類は多くありますが、個人的に
やはり青い額 紫陽花などが涼やかで好きです。

 

水色は「水の色」という言葉が縮まって「水色」となった
ように、この月「六月」は「水無月」(みなづき)といいます。

 

 

 

これも水色と同じように、水の月という意味で、「無」は「の」を意味します。

梅雨入りの季節に、水が「無いはずは無い」ですよね。

 

 

室礼には、「浮かし花」にして、ガラスの花器に、花に数枚の葉を残し、短くバッサリ切り浮かします。

 

 

お庭に咲いてれば数日間切っては使えますが、無い方は、鉢植えで沢山の花がついてるものを買い、一つずつ切っては使い、鉢植えには毎日水やりしてもたせます。

 


 

 

 

 

 

 

そして、六月六日は二十四節気の「芒種」です。

芒種とは「穂が出る穀物の種を蒔く」という意味で、
農家ではこの頃を種まきをする時期の目安にしてきました。


この「芒種」をテーマにするなら、お道具は「稲穂」と「酒徳利」でしょう。

 


日本には「予祝」(よしゅく)と言って、

 


未だ成っていないのに「成った」として
「祝う」という行事があり、もとは農耕儀礼なのです。

 

秋の収穫が豊作であるとして前祝いの行事をするのです。

 

「希望通りの結果を出すために模擬的に表現すると
その通りの結果が得られる」という俗信にもとづいています。

 

ですから「稲穂」を使うというのも収穫したという表現であり、
大きめの酒徳利に稲穂をタップリさして収穫と祝宴を
表現するのです。

 

この場合、「芒種」という「二十四節気」季節を表します。


 

 

 

 

 

ところで、現在の私たちには、農業だけでなく多岐多様な
職業があります。

 

そこで、息子や娘のなりたい職業があるなら、その予祝行事
として室礼をしてみましょう。

 

例えば、お嬢さんが美容学校に入学した場合、祝いの席の空間
(床の間、リビングのサイドボードの上等)に
「美容師を目指しているなら」、お盆の上に和紙を敷き、
真新しい鋏を赤い布を下にして和紙の上に置きます。

(鋏の先を赤い布で包み、持ち手は見せて)白い和紙と
赤い布で紅白に美容師に成ったという模擬表現をするのです。

 

弁護士になりたいなら、「六法全書」、大工さんなら「カンナ」、
画家なら「パレットと筆」など。

 

 

ご自分のアイデアで、喜びの席を華やかに演出してみましょう。


姉妹兄弟のために、恋人に、家族のために。

 

「室礼」とは「おもてなしの和座 (技)です。

 

相手に「思いをやる」、「持って、成す」行為です。

(思いやりともてなし)その思いを表現し、演出して
人を楽しくする技を磨きましょう。

 


「目指せ、伝承語り部老人。長寿国日本の未来は明るい!」

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

最新記事
Please reload

アーカイブ
Please reload

タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square